友達から「『ヴァイブレーター』見ました!」とのメールがきた。
『ヴァイブレータ』というのは寺島しのぶさん主演(相手役に大森南朋さん、監督は廣木隆一さん)で話題になったロードムービーなんだけど、この映画でKeito Blowの『Superhero』という曲が使われてる。
もう数年前の映画なのだけど、彼女に言われてその頃の事とか映画の事とか色々なことを思い出した。
芥川賞候補にもなった赤坂真理さんのの同名小説を映画化したもので、監督の廣木隆一さんからオファーを頂いた。
映画音楽をいつかやりたいという想いがずっとあったから、このオファーを頂いた時はすごく嬉しかったんだけど、イメージと相容れないものにはやはり抵抗があるし、まず小説と音楽なし未完の映画を拝見した。
「お〜〜」というのが感想。
それ以前の寺島しのぶさんのイメージをくつがえすような役どころ&演技で、これは寺島しのぶさんにとって間違いなく転機となる作品だろうと思った。
その作品に是非自分も参加したいと思った。
しかもこれ、ロードムービー。
私はライティングでは、ロードムービー的な映像をイメージして書く事が多い。
そもそもロードムービーがすごく好き。
何と言うか、「変化してる」という感覚が好きなんだよね。
物理的な時間、場所の変化もそうだし、精神的な変化だとかね。
淡々としていながらもそこに変化や成長が現れるから好きなんだよね。
そして完成試写会で、「ここに使われたらバッチリなんだけどなぁ」と思っていたまさにそのシーンに曲が使われていたことに大感動だった。
涙出る位。
公開記念パーティではライブをさせて頂いたんだけど、その後寺島しのぶさんと大森南朋さんと少し話す機会があって、その時改めてお二人の魅力に触れた。
寺島しのぶさんにしろ大森南朋さんにしろ、何と言うかすごくリアルで人間味があって、色々な経験をしてきただろう故の人間的な深みを感じた。
あぁこの方達はこれからも実力派俳優として色々な役を魅力的に表現していくのだろうなぁと。
あれから数年たちその後のお二人の活躍を目にしながら、この作品に参加出来たことを改めて嬉しく思う。
久々にyou tubeで予告編を見たら全編見たくなってきた。
まだ見てない人いたら是非。