これは、1000人以上の人生の最期を看取った終末期医療の専門家の大津秀一さんが作成したもの。
年齢を重ねたこと、愛する人を亡くしたこと、そしてあの大震災もあり、今では「死」というものをいつもどこかで意識するようになっている自分にとって、身につまされる内容で何度も読んでしまった。
きっと自分だけじゃないと思う。
最後の「愛する人にありがとうと伝えなかったこと」、私にはこれが1番やるせないことだと思う。
ちょうど先日息子に読んであげたこの絵本。
「ずーっとずっとだいすきだよ」(原題:I'll Always Love You)
赤ちゃんの頃からずっと一緒だった犬のエルフィーが、歳をとって天国へ行ってしまった。
少年はそれはそれは悲しかったのだけれど、1つ救いがあった。
それはいつだってエルフィーに「ずーっとずっと大好きだよ」と言い続けてきたこと。
「すきなら、すきと いってやればよかったのに。だれも、いってやらなかった。いわなくっても、わかると おもっていたんだね。」
悲しみにうちひしがれる家族をみて、少年はそう心のなかでつぶやく。
少年は自分がエルフィーに自分の想いを言葉にしてずっと伝えていたことで、この辛い別れを乗りこえる。。。
読みながら号泣。
何度読んでも号泣。。。
私にも大切な犬がいるけれど、動物だって人間だって同じ。
愛するものとの別れは突然やってくる。
言葉に出さなくてもわかりあえると思ってはいけない。
言葉にして伝えることの大切さを伝えてくれる絵本です。
私は伝えてる。
この本を読む前からずっと。
これでもかって位毎日。
もちろん犬にもね。
大切な人にありがとうって伝えたい、そんな想いから書いた曲が「Last 5 days」だったりと、常にこの想いは自分の中にあった。
でも家族だけじゃない。
もっと伝えたい相手はいっぱいいるってことを、改めて気付かされた。
皆さんはどうですか?